『 最近の記事 』
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(after)門周辺 〜01〜
杉皮塀のある町家、ついに完成編、前半をお届けします!!
(※過去ブログはコチラ→ VOL.1・ VOL.2・VOL.3・ VOL.4)
では、お邪魔いたします! m(_ _)m
(after)門周辺 〜02〜
最初の改修は、傷んだ歌舞伎門と杉皮塀からスタート。
左は従来の塀、右は弊社にて新しく造作した塀です。
(after)左/門から、右/玄関前から
背の高さで両側に濃い色があると圧迫感があるため、
設計デザイン担当者のアイデアで、
杉皮塀の一部を、白い漆喰壁にしました。
下部も従来より高めの位置で杉皮をカット。
結果的に、水仕舞いも良好に。
(after)玄関周り 〜01〜
左手の表玄関は格式ある昔のスタイルのままで残し、
右手の裏玄関を通常使う玄関として、リフォームしました。
(after)玄関周り 〜02〜
玄関を一歩入ると…
(after)裏玄関 兼 勝手口の天井
照明のアンティーク風ガラスシェードから反射し、
光の断片があちこちに漂います。
(after)玄関土間のモザイクタイル完成
(after)モザイクタイルのアップ
足元の土間には、カラフルな陶器製モザイクタイルを
埋め込みました。
(after)玄関内部
広い式台の上に、大容量の下駄箱をオーダーメイドし、
室内との境にはアンティーク戸を設置。
式台のフローリングは、フランス製の松材で波型加工された珍しいもの。
(after)玄関から見る
町家独特の天井の低さを解消するため、
玄関ホールから室内に入ってすぐのところに位置するリビングの天井を吹きぬけにしています。
見えている建具はすべて、大正から昭和初期に製作されたアンティーク建具を再利用したものです。
ちなみに左手のガラス戸は、この家の二階に有ったものを移動し、再利用しています。
(after)アンティーク照明
室内や廊下、トイレにも、アンティークをイメージした照明を
ふんだんに取り入れました。
(after)キッチン 〜01〜
リビングの隣は、ダイニングキッチン。
既存のシステムキッチンの収納部をリフォームし、
木目調に。
取手はすべてメタル製取手にリメイクしました。
壁面にはレトロイメージの陶器製モザイクタイルを施工しました。
(after)キッチン 〜02〜
中央にあるステンレス天板のキッチンカウンターは、
弊社のオーダーメイドで造作したもの。
左の大きなアンティークガラスの飾り窓からは、
玄関からの出入りはもちろん、
リビングにいる家族の気配を感じられ、
反対側のご家族もキッチン内の様子を知ることができます。
(after)キッチン 〜03〜
カウンターは、リビングからのお客様の視線を隠す
衝立(ついたて)でもあります。
背面の棚には、炊飯器や魔法瓶等を収納できるよう
にスライド棚を2カ所もうけ、コンセントを設置。
パンをこねたり、軽食をとったり、料理本を開いたり…
毎日楽しみながら使っていただいているご様子です。
さて、次回ブログでは、吹きぬけのリビングへ戻り、先をご案内いたします。
続編の「完成編!後半」 お楽しみに!!
弊社では、経験をつんだ設計デザイン担当者が改装中に
現場での造作の仕上がりをチェックし、吟味します。
そのたびに、色彩と空間とお客様がご要望されている
インテリアのイメージを再検討し、
ベストな状態へと修正する体制です。
完成編!後半でも、これまでご案内した工事中の風景が
どのように変化してくか、ご確認していただけます。
こちらの『杉皮塀のある町家』 は、弊社のホームページの
『ピックアップ施工事例』で ’ before & after ‘ を比較した
写真記事としてまとめてあります。
合わせてご覧ください。
「ピックアップ施工例」
(→ コチラ http://www.ginyusya.com/pickup/detail_08.html)
おつきあいいただき、ありがとうございました。
Blogged by 小川 還
( 監修 : 松山 一磨)
2014年3月2日 1:03 PM |
カテゴリー:杉皮塀のある町家 VOL.5 |
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〝光陰者百代之過客〟(李白)
〝月日は百代の過客にして、行かふ年もまた旅人なり〟(松尾芭蕉)
いつのまにか、
年賀状のお年玉ハガキ抽選も過ぎ…
長らく、お待たせいたしました!
ブログ更新、スピードアップしてまいります!
ここでしか見られない工事写真をメインにお届けします。
裏玄関(勝手口)完成間近
今回は、杉皮塀のある町家の続報です。
(※以前のブログはコチラ→ VOL.1・ VOL.2・ VOL.3)
だんだん、家の顔がはっきりとしてきました。
(before)玄関土間モザイクタイル
玄関土間では、左官職人がモザイクタイル飾りを施工中です。
小さなタイルは、塗った下地へ押し込んで埋め込みますが、
サイズが大きいと押し込む時に周りが崖のように盛り上がって
しまうため、今回はまずタイルを設計位置で固めてから、
下地を塗って仕上げます。
(before)天窓と梁の上の足場板
邸内には、塗装屋さんとクロス貼り屋さん。
高い所に足場を組み、職人さんがテキパキ働く姿には
いつも見とれてしまいます。
この時点で、内装の木部の塗装が終わりました。
いよいよクロス(壁紙)貼りです。
(before)クロスを貼る前にも色彩チェック!
リフォーム前のキッチンでは、
クロス裏面に糊を付ける機械が稼働し、
貼る前の準備作業が進行中…
(before)パテで壁面補修中の洋室
クロスを貼る前に、壁の穴やへこみはひとつひとつ、
パテでなめらかに補修しております。
クロスが凸凹せず、しゅっとした仕上がりになるんです!
(before)増えた階段
上の階へ移動いたしましょう。
まだ緑色のテープで止めた薄板のカバー付きですが、
上り下りしやすくなった新しい階段です。
畳半分ほどスペースを広げて2段分増やし、
角度がぐっとゆるやかになりました。
手すりも弊社設計の、木製オーダー品です。
(before)旧 既存の洗面台
2階では、もとからあった現代的な洗面台を取り外し、
設計デザイン担当者が、現状をしっかりと最終確認。
町家の魅力をアップさせるため、新しい洗面台製作が始まります。
(before)洗面台設置場所&トイレの扉
横のトイレスペースの扉は、アンティーク扉に交換しました。
もちろん、トイレ内もリフォーム済みです。
…チラッとご覧ください。
(before)アンティーク扉のアップ
アンティーク扉は、鍵まで木製で使えるものを選んでおります。
それに合わせ、トイレ背面の壁紙も模様入りの茶色に。
(before)ウッドデッキバルコニー工事中
お隣の2階の洗濯干場では、大窓についていた
鉄の手すりを一部カットし、出入口としました。
大工職人が、屋根の上に続くバルコニーを造っています。
洗濯干場、そして、お子様も遊べる安全な第2の庭として…
風と日射しが心地よく、気持ちの良い場所です。
(before)ウッドデッキバルコニーの目隠し製作
数時間で、デッキ土台から目隠しの柱まで完成しました。
ここに縦板を取付け、前後にずらした板の間を風が通る
和の「菖蒲張り(あやめばり)」で仕上げる予定です。
夏のバーベキューや夕涼みに、お子様のプール遊びに、
きっと充実した空間となることでしょう。
次回は、いよいよ完成編となります。
本日はここまでおつきあいいただき、ありがとうございました。
Blogged by 小川 還
( 監修 : 松山 一磨)
2014年1月26日 6:49 PM |
カテゴリー:杉皮塀のある町家 VOL.4 |
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・吟優舎 北白川事務所 改装編 第六弾!
左京区北白川の事務所改装の、続報です。
(after)北白川事務所 外装工事完了
ご覧の通り完成していた、事務所でした。
ところが、裏の壁が1カ所消えておりまして(?)、
(before)北白川事務所 壁があった前回
…たった1枚のベニヤ板に変わっておりました。(▼写真の左側)
(before)北白川事務所 壁が消えた現在
どうします、所長?
(before)北白川事務所 床磨き中
どうなるんでしょうか??
床を磨く前に、教えてくださいませ。
※こちらから以前の状況がご覧いただけます。
(before)北白川事務所 工事前の外観
(→ Vol.1) (→ Vol.2) (→ Vol.3)
(→ Vol.4) (→ Vol.5)
ともあれ、まずはご案内いたしましょう!
(after)玄関の前へ
さあ、お入りください。
(after)玄関ポーチ
カチャッ!
どうぞ。
(after)玄関へ一歩入った所
鼻をくすぐる、
削りたての新しい木のかおり。
すぐ左は、縦長のスリッパ収納庫です。
彫り跡が特徴の「なぐり加工」された収納庫の扉と、
本物の和のアンティーク木戸が並んでいます。
(after)なぐり加工の収納庫の扉とアンティーク木戸
ふりかえった頭上には、アンティーク風の小さな玄関照明。
続いて、奥の部屋へどうぞ。
(after)玄関の灯り
オフィス・ルームは、洋館風のしつらえです。
対面の窓は、設計から吟優舎オリジナルの木製仕様でして、
デスクもオリジナルで一部可動になっております。
(after)オフィス・ルーム (※連休verより変更しました)
その手前には、吹きぬけと照明、そして、
屋根裏ロフトへの梯子があります。
(after)吹きぬけと2種類の屋根裏ロフト
(after)吹きぬけのアンティーク風照明
(after)吹きぬけ梯子側
(after)屋根裏ロフトへの梯子
設計デザイン担当者いわく、
「いつも、ひとつの家が完成するまでは、緊張のあまり
ドキドキが止まらない毎日」なんだそうです。
「施主さんの期待に応えるのはもちろん、
それを実際に作ってくれる職人さんに申し訳ないから、
いい加減なデザインなんか絶対にできない」と。
どんな人の意見も聞き、キチンと消化してから
真剣勝負で検討し、デザインに取り組む。
「すべての努力が報われる瞬間がある」
という口癖と、0.1ミリすら手を抜かない担当者の姿には
いつも圧倒されています。
…あっ、所長っ!
ここです、この壁、どうなるんでしょうか?
えっ、暖炉に?
(after)事務所 暖炉のスケッチ
スケッチによれば、薪ストーブを置く暖炉、と。
冬の前に、仕上げはタイルで飾る予定となりました
「すみませーん、各担当者さん、
事務所改装の仕事が増えました、大丈夫ですか?」
…こんな調子で、あっという間に8月が過ぎて行きました。
もう1度、途中経過をお届けしまして、
今度こそ、お披露目させていただくつもりです。
おつきあいいただき、ありがとうございました。
みなさま、完成までしばしお待ちいただけますでしょうか?
Blogged by 小川 還
2013年9月15日 11:44 PM |
カテゴリー:事務所 Vol.6 |
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・吟優舎 北白川事務所 改装編 第四弾!
左京区北白川の事務所の続報です。
玄関の土間工事の模様をお伝えします。
(before)建物内部から玄関を見る。モルタル塗り中
最初に、左官の職人がモルタルを水平に塗り、
先日お話しした色タイルで、玄関の土間を飾ります。
これが時間のかかる、大変な作業でした。
(before)平均台のような足場をセット
現場は細長く、足をつく場所がありません。
長い木材を、外から建物内へ平均台のようにセットしました。
(before)足場上でバランスをとりつつ作業
「平均台の足場」の上で、各タイルの間隔を巻き尺で測りつつ、
新しいタイルを配置して、金づちの木柄で軽く叩いて押し込み、
刷毛でタイル表面を水拭きし、コテで周囲を軽くならします。
時間のかかる、神経を使う作業の繰り返しです。
(before)再度、全体をならして押さえます
こんな足場で、左官のコテを自在に扱うのはやはり大変だそうです。
「試してみるけど、お客さんの現場ではとてもできへんわ」
といいながらも、ドアがしまる所の段差を丁寧に調整する職人さん。
タイルを埋め込むため、凝固剤を使わずに
モルタルがやわらかいままで作業を進めたため、
時間がたつと、モルタル仕上げの角がゆるみます。
再度モルタルをならして押さえるまでの時間をみて、
先に周辺の後片付けを済ませることに。
設計者は「どんな工程がどう難しくどこが職人の負担か」、
職人は「お客様が求めておられる美しさのポイント」に
お互いが気づくよい機会になりました。
ノウハウが共有され、きっとベストな結果が生まれるはずです。
(after)完成。後日、外から撮影しました
「お客様にとって、楽しく美しい空間」を目指してまいります!
次回は、建物の外壁工事についてお伝えいたします。
外観のビフォーアフターを、お楽しみに。
おつきあいいただき、ありがとうございました。
Blogged by 小川 還
2013年6月25日 1:05 PM |
カテゴリー:事務所 Vol.4 |
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・吟優舎 北白川事務所 改装編 第三弾!
2012年春から改装を始めております、左京区北白川の事務所。
徐々に、完成に近づいてまいりました。
ご覧ください。
こちらから以前の状況がご覧いただけます。
(2012年 3月20日 左京区北白川事務所 Vol.1)
→ http://www.ginyusya.com/blog/?p=49
(2012年 4月 2日 左京区北白川事務所 Vol.2)
→ http://www.ginyusya.com/blog/?p=159
弊社の事務所ということで、大実験あり、そして試行錯誤あり。
各スタッフの鍛錬の場として、予算はぐっと押さえつつ、
ベストな施工法や仕上げ法を探求いたします。
せっかくの『古民家』ですから、まず、
古い梁を見せることになりました。
・平屋の屋根裏を開放!
・古い梁がでてきました!
早速、天井を半分とりはらい、吹き抜け&ロフトへと改造。
梯子(はしご)も、大工職人による精緻な細工です。
壁紙はまだ貼れていませんが、室内の印象がガラリと変わりました。
(before)玄関の土間飾りに用いる、タイル
吹き抜けの下は、無垢のパイン材の床です。
並べられた色タイルは、玄関の土間の飾りに使う材料でありまして…
(before)バランス良い組み方・色合いを試行錯誤中
設計・デザイン担当スタッフが、タイルの置き方の
アイデアを図面にした後、実際にタイルを仮置きして
じっくりと色彩構成していました。
半端に余った材料を見つけ、色あいや組み合わせを素早く
提案・決断し、職人さんと施工法を相談して決めてゆき、
気がついた時には完成間近、…と、まさしくプロの技です。
写真でうす緑に見えている奥側の床は、琉球畳です。
お客様のお子様がいらっしゃった際には、安全に遊べる
「キッズコーナー」となります。
これも、設計・デザイン担当スタッフのアイデア。
ぱっと見ると床の間のようでもあり、格式もあって、
花や絵を飾るのが楽しい空間です。
(before)トイレ&シャワー室へと改装中
旧お風呂場は、トイレ&シャワー室に改装しました。
現場管理担当スタッフがタイミング良く、
左官職人に次のタイルを手渡して作業効率もアップし…
(after)トイレ&シャワー室 完成
こうなりました!
凸凹のある深緑とツルツルの白に塗りわけた2色の壁に、
渋い茶色の長タイルをアクセントにしたトイレ。
ガラスブロックの向こうは、シャワー室です。
最小限の空間ですが、照明などすみずみまで気を配った
設計・デザイン担当者と、職人による丁寧な施工により、
最大限お洒落な空間に生まれ変わりました。
次回は、玄関の土間工事の模様をお伝えします。
色タイルの飾りはどうなるのでしょうか、ご期待ください。
おつきあいいただき、ありがとうございました。
Blogged by 小川 還
2013年6月23日 12:14 AM |
カテゴリー:事務所 Vol.3 |
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