『 最近の記事 』
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〝光陰者百代之過客〟(李白)
〝月日は百代の過客にして、行かふ年もまた旅人なり〟(松尾芭蕉)
いつのまにか、
年賀状のお年玉ハガキ抽選も過ぎ…
長らく、お待たせいたしました!
ブログ更新、スピードアップしてまいります!
ここでしか見られない工事写真をメインにお届けします。

裏玄関(勝手口)完成間近
今回は、杉皮塀のある町家の続報です。
(※以前のブログはコチラ→ VOL.1・ VOL.2・ VOL.3)
だんだん、家の顔がはっきりとしてきました。

(before)玄関土間モザイクタイル
玄関土間では、左官職人がモザイクタイル飾りを施工中です。
小さなタイルは、塗った下地へ押し込んで埋め込みますが、
サイズが大きいと押し込む時に周りが崖のように盛り上がって
しまうため、今回はまずタイルを設計位置で固めてから、
下地を塗って仕上げます。

(before)天窓と梁の上の足場板
邸内には、塗装屋さんとクロス貼り屋さん。
高い所に足場を組み、職人さんがテキパキ働く姿には
いつも見とれてしまいます。
この時点で、内装の木部の塗装が終わりました。
いよいよクロス(壁紙)貼りです。

(before)クロスを貼る前にも色彩チェック!
リフォーム前のキッチンでは、
クロス裏面に糊を付ける機械が稼働し、
貼る前の準備作業が進行中…

(before)パテで壁面補修中の洋室
クロスを貼る前に、壁の穴やへこみはひとつひとつ、
パテでなめらかに補修しております。
クロスが凸凹せず、しゅっとした仕上がりになるんです!

(before)増えた階段
上の階へ移動いたしましょう。
まだ緑色のテープで止めた薄板のカバー付きですが、
上り下りしやすくなった新しい階段です。
畳半分ほどスペースを広げて2段分増やし、
角度がぐっとゆるやかになりました。
手すりも弊社設計の、木製オーダー品です。

(before)旧 既存の洗面台
2階では、もとからあった現代的な洗面台を取り外し、
設計デザイン担当者が、現状をしっかりと最終確認。
町家の魅力をアップさせるため、新しい洗面台製作が始まります。

(before)洗面台設置場所&トイレの扉
横のトイレスペースの扉は、アンティーク扉に交換しました。
もちろん、トイレ内もリフォーム済みです。
…チラッとご覧ください。

(before)アンティーク扉のアップ
アンティーク扉は、鍵まで木製で使えるものを選んでおります。
それに合わせ、トイレ背面の壁紙も模様入りの茶色に。

(before)ウッドデッキバルコニー工事中
お隣の2階の洗濯干場では、大窓についていた
鉄の手すりを一部カットし、出入口としました。
大工職人が、屋根の上に続くバルコニーを造っています。
洗濯干場、そして、お子様も遊べる安全な第2の庭として…
風と日射しが心地よく、気持ちの良い場所です。

(before)ウッドデッキバルコニーの目隠し製作
数時間で、デッキ土台から目隠しの柱まで完成しました。
ここに縦板を取付け、前後にずらした板の間を風が通る
和の「菖蒲張り(あやめばり)」で仕上げる予定です。
夏のバーベキューや夕涼みに、お子様のプール遊びに、
きっと充実した空間となることでしょう。
次回は、いよいよ完成編となります。
本日はここまでおつきあいいただき、ありがとうございました。
Blogged by 小川 還
( 監修 : 松山 一磨)
2014年1月26日 6:49 PM |
カテゴリー:杉皮塀のある町家 VOL.4 |
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お待たせしました!
いよいよ完成間近の、比叡山が見える岩倉の家、続報です。
(※過去ブログへ→ VOL.1・.2・.3・.4・.5 )
ついに、シートがとれました。

(before→after)リフォーム後の外観
傷んでいた木の窓はアルミサッシに。
勝手口が無いのは、内部が大きく変わったためです。
「お子様にも目が行き届き、家事もしやすい家」
…といえば、どんな家を想像なさいますか?
弊社の設計デザイン担当者の答えは、
「とにかく動きやすい」ことでした。
ひとつの廊下を行ったり来たりするのではなく、
さまざまな家事をしながら、くるりっと回り、
いつのまにか戻っている「回遊式」の動線です。
| ユーティリティー(洗濯・お風呂場)
| ▲ ▼
| 玄関口 物置・収納
| ▲ ▼
| キッチン・ダイニング・リビング等 … → 物干し場
急いでいる時、動線上で子ども達が遊んでいたとしても、
道がもうひとつあれば、すばやく動けます。
怒るストレスはありません。
さあ、お入りください。
まずは玄関を曲がってすぐのユーティリティーです。

(after)木部の塗装すべて完了!
見えませんが、右手の階段下には洗濯機置き場があり、
奥のお風呂場へ正面を向けて置かれます。

(after)フローリングの拡大
床のフローリング・巾木・窓桟の仕上げ塗装は
なんと、お施主様ご本人の手によるもの。

(before)フローリングの材料 無垢の板
こちらはフローリングの材料、無垢の板。
大工さんの造作の後、掃除してからの塗装です。

(after)木製ドア塗装完了!
数枚あった木製ドアも、お施主様がガラスをカバーし、
環境にやさしい塗料で2度塗りされました。

(after)リビング床も塗装完了!
そして、同じくご夫婦で進められた、壁全面の塗装も完了!

(after)リビング窓側の天井 途中
奥様はローラーを使って広い面を効率よく、
ご主人は刷毛(ハケ)でローラーが入らない部分を担当され、
作業を進めておられました。
塗装前に、壁際のガラスや木部を養生テープでカバーしたのも
お施主様ご自身です。

(after)リビング窓側の天井 完成
風合いの良いドイツ製の下地用白壁紙が、
淡い空色&白色に塗り分けられました。
光の加減でグレーにもなる、ヨーロッパ風の空色です。

(工事中)キッチンカウンター
待望のキッチンカウンターも形が出来てきました!
増築したリビングと緑の庭がひと目で見渡せます。
背後は、オーダーメイド仕様の棚を造る予定です。
こうしてユーティリティー側とキッチン側からたどってきた動線は、
洗濯機の前でつながり、家を一周しています。

(工事中)2階和室 白壁塗りするお施主様
2階でも、お施主様が大活躍されていました。
2つの和室の白壁塗りを、ご主人が1人でやっておられるのです。
壁一面を約40分の超速で仕上げる姿を目撃し、
角を押さえるコテさばきも鮮やかで、思わず、
「壁塗りは、本当に初めてですか?」と伺いますと、
「休みに、ベニヤ板を塗って何度か練習したんです」
と、はにかんだ笑顔を見せてくださいました。
普段はデスクワークのお仕事をされており、
インターネット上の左官職人さんの動画を見て、
研究されたんだそうです。
「筋肉痛になりませんか?」との質問に、
「少し肩がこりますね。けっこう慣れましたよ」とのお返事。
さらに、
休みなく手を動かしながらお施主様が、
「部屋の角は、どうしてもね…コテが隣の面にあたって
傷がつくので、1枚おきにして乾いてから塗っているんです。」

(工事中)2階和室 区画を交互に白壁塗り
…あっ!壁が交互に塗られていたのはそういう訳でしたか!!
お施主様のお話と着眼点の鋭さに感動してしまい、
みなさまへ、会話のままお届けいたします。
お施主様、本当にありがとうございました。
この後、夕立の雨宿りも兼ねて見学することに。
ラストスパートの作業中にお邪魔しましたのに、手伝うどころか、
勉強させていただいたという、トホホなリポーターだったのです。
次回は、タイル貼りと仕上げについてお伝えしたいと思います。
おつきあいいただき、ありがとうございました。
…9月19日は旧暦の十五夜で、今年はちょうど満月です。
ちょっぴり欠けた次の日も、秋の風情が楽しめると思います。
みなさま、ご家族で、よき夜をお過ごしください。
Blogged by 小川 還
( 監修 : 松山 一磨)
2013年9月19日 6:42 PM |
カテゴリー:洋館造りの古民家 VOL.6 |
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お待たせしました、比叡山が美しい、岩倉の家の続報です。
(※過去ブログへ→ VOL.1・.2・.3・.4 )

(before)シートにおおわれた現場
足場とシートがつけられた外観は、ほぼ変わらず。
…が! 内部はどんどん進化しております。

(before)木部の塗装作業
職人さん、…ではありません!
お施主様ご本人です。
記念に、後ろ姿を撮らせていただきました。
ご主人が、休日ごとに現場へいらっしゃって、木部の
巾木・窓桟・ドア・フローリングの仕上げ塗装をされています。
奥様も、小さなお子様をあずけて駆けつけられ、
お2人で協力して作業される日もあります。
2度塗り仕上げのため、乾かしたり動かしたり大変です。

(before)洗面台のカウンター
ご家族には、お子様が3人いらっしゃいますので、
奥にある洗面所の他に、もうひとつ手洗いを…と、
弊社の設計・デザイン担当者が「お洒落な洗面台」を提案。
廊下ぞいにあり、家族の動線を遮らないよう曲線でデザインされた
このカウンターは、最後にピカピカのタイルで仕上げられます。
なにかと散らかりがちな洗面所・お風呂場まわりに入らずに済むため、
外から帰ってきたお子様はもちろん、
大切なお客様にも、気軽に手を洗っていただけそうです。

(before)居間から見たキッチンカウンター
キッチンカウンターも、ほとんど出来上がりました。
カウンターの裏側には、シンク・ガスコンロ等があります。
むこうの壁面にはこれから、炊飯器などが収納できる
弊社設計のパイン材の棚が取り付けられる予定です。
キッチンカウンターも、お施主様が自ら、ペンキ塗りをされます。

(before)壁面のラス。窓格子の支えを製作中
さて、最初に、外見は変わらず…と申しましたが、
シートの内側では着々と左官職人さんの作業が進んでいます。
例えるとしたら、家の皮膚を作る?という感じでしょうか。
壁の骨組みの上から、防水紙を貼り、ラスと呼ぶ金網をはりめぐらせ、
ラスを支えにモルタルを塗り、仕上げの色塗装を行います。

(after)モルタル塗りまで完了。
ハイ! モルタル塗りまで、終わりました。
窓の上下にあるでっぱりは、窓格子の土台です。
次回は、中も外もフルカラーの、仕上げ色でご紹介いたします。
さあ、どんな色の家になるのでしょうか?
お楽しみに!
ここまでおつきあいいただき、ありがとうございました。
Blogged by 小川 還
( 監修 : 松山 一磨)
2013年7月19日 5:08 PM |
カテゴリー:洋館造りの古民家 VOL.5 |
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京都市南区『子供を育てやすい町家』の完成編です。
私たちが昨年施工させていただいた建築の中で代表的なものだったと思います。 この建築のプランナーを務めた新造は、一度に複数の建築の担当をしません。 『 1棟入魂 』 が彼女の信条です。 現場に通う頻度も高く、その拘(こだわ)りは、最後の最後まで続きます。 共に働く私ですら、その姿勢には敬服の念を感じています。
今回のこの建築は、今から子育てをされるまだお若いご夫妻の新居として、プランさせていただきました。 引渡しに際して、その施主様ご夫妻が夕方暗くなろうとする中で、いつまでもその外観を眺め続けていらした姿に、胸が熱くなりました。 建築をしていて、一番嬉しい瞬間です。
『 良いものを造りたい 』 『 美しいものを造りたい 』 『 可愛いと喜んでもらえるものを造りたい 』 と常に思っています。
プロでなくても、とてもセンスが良く、素晴らしいご提案をしてくださる施主様がいらっしゃることは、事実です。 ただ 『 こんな家を造りたい 』 という思いを実際に形にしていくことは、容易なことではありません。 細かいバランスやディーテイル(細かいデザインや納め方)を考慮しながら、トータルに考えて建築を進めることは、たいへん難しく、お客様にその一つ一つを聞いて、施工してしまうと、『 お客様のイメージされていた欲しい形 』 とは、『 違う物 』 ができてしまうことの方が一般的だと思います。 だからこそ建築の専門家としての私たちの存在価値が有るのだと信じています。
時間をかけて施主様の 『 欲しい形 』 をヒヤリング(じっくりとお客様のお話を聞くこと)を通して理解していきます。 そしてそのイメージをできる限り正確に捉(とら)えて、私たちのアイデアやデザインをプラスした形でプランニングを制作します。
2つのプランを提出することはありません。 『 最善を尽くした1プラン 』 をご提案しています。
施主様の言われるがままをプランするという設計士がいますが、私たちは敢(あ)えて、イメージのみを聞いた上で、細かい部分までご提案しています。 そこにはある意味、逃げ場のないリスクが存在します。 それでも、そうでなければ 『良い物 』 はできないと考えています。
この 『 子供を育てやすい町家 』 をご発注してくださいました施主様は、初めにご提出したプラン通りの内容で、ほぼそのまま建築をさせてくださいました。 だからこそ、私もプランナーもなおさらに、最後の最後までこの家に 『 一棟入魂 』 で臨めたのかもしれません。
ここまで信頼してくださった施主様には、感謝の念でいっぱいです。 このことは、一生涯忘れられないことだと思っております。
以下は、今の私達の精一杯の建築です。
勿論、これからなおいっそう精進して、さらに良い建築を志し続けます。 末永いご贔屓のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
Blogged by 松山 一磨(いつま)

左から玄関、自転車スペース、子供たちのフリースペース。 大きく見えますが間口は5mです。

手前は子供たちのフリースペースです。 ここからも出入りできます。 汚れた手足を表のモザイク造りの洗い場で綺麗にしてから室内へ・・・

もともとこの建物に有ったメタル製の花台です。 とてもお洒落な形をしています。 錆を落とし、不要な部分は撤去し、さらに溶接補強して生まれ変わりました!! 次の30年、また頑張ってください。

竪の格子で揃えたデザインです。 それぞれの格子のサイズを変えることでバランスに変化がついています。 この『バランスの変化』がある意味『美しさ』でもあると感じています。

玄関の片引き戸を空けた状態です。 表側の土間のデザインをそのまま玄関内部まで連続させています。

玄関網戸も木製で製作しました。 ネットはステンレスで耐久性をアップさせる仕様にしています。

一見お茶室風の3帖間。 子供たちの憩いの場。 ちょっとした来客時など、奥のリビングでなくここでお話することも可能です。

玄関収納はオーダー製のものを誂(あつら)えました。 飾り台は銀杏(いちょう)の無垢材。 表の路(みち)から格子のFIXを通して、飾ったお花がさり気無く見える設計になっています。

施主様拘(こだわ)りの玄関収納内部。 何を置くかを決めた上での設計と施工です。 電動自転車のバッテリー充電用のコンセントも設置してあります。

玄関廊下。 このフローリングは、フランス製チョウナ加工の無垢材です。 左はLDK入口。 昭和初期製作のアンティーク建具です。 ガラスを装着し、塗装をして再登板!! 正面のお部屋は子供のフリースペースの玄関からの様子です。 一見お茶室っぽい感じではありませんか?

お茶室をイメージした子供たちのためのフリースペース。 天井は格(ごう)天井にして、色の違う和紙調のクロスを市松仕様で施工。 床面は畳ですが、和紙をコーティングした色褪(あ)せしない、汚れの拭き取りやすい素材です。

玄関廊下からリビングを臨んだ様子。 右側は2階への階段室扉。 左はキッチンですが、来客者からキッチンが丸見えにならないように格子のパーテーションをつけました。 また幼児が自由にキッチンに入れないように鍵つきの格子扉を設置しています。

リビング内部から見た入口付近の様子。 アンティーク建具が町家の雰囲気を醸し出してくれます。 床は松の無垢フローリング。 塗装は柿渋+ベンガラの日本古来からの天然素材です。

LDKの一番奥、増築して天井を高くしたもっとも寛(くつろ)げるスペースに家族が憩(いこ)うリビングゾーンを配置しました。 その真上には大型の天窓が有ります。

東西に窓の無い町家。 天窓は明かりを取り入れる最強のパーツです。 天井は構造材を出してナチュラルな雰囲気を演出してみました。

奥様のご希望でキッチンは家族の顔が見える対面キッチンに。 風通しを考えて窓を多めに設置しています。 これも東西面に窓が無いことへの対策です。

モザイクタイル造りのキッチンカウンター。 LDKの中心に位置する、この町家の新たな顔の一つとして、製作しました。

レトロ感満点のモザイクタイル。 『 古いが新しい 』 という言葉がぴったりなモザイクタイル。 弊社お勧め素材の優等生です。

弊社では、取り壊された町家から回収された江戸時代~昭和初期製作のアンティーク建具を好んで再利用しています。 新品では決して表現できない味わい深さがあります。 これもまた弊社お勧め素材の優等生です。
2013年4月5日 4:21 AM |
カテゴリー:子供を育てやすい町家 VOL.4 |
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全編6回に渡る『京都市北区町家改修ブログ』もいよいよ今回が完成最終編となりました!!
ブログを綴(つづ)っている私自身が、このブログを通して、私たちの会社や私たち自身の思いなど、気づくことが多くあり、ちょっとビックリした次第です。 このような機会を与えて下さった、今回この工事の施主様である橋本様ご主人様、並びにご家族様に、心から深くお礼申し上げます。
誠に有り難うございます。
さて、以下はその完成写真です。
この工事は、施主様の熱く真剣なご要望を形にしたことと同時に、僭越(せんえつ)ではございますが、デザインしたプランナー新造さんとそれを形にすべく施工にあたった弊社協力業者さん達のまさに精一杯の結晶でもあります。
1ケ月以上に及ぶ工事の間、終始にこやかに暖かく見守るように接してくださった施主ご主人様、お母様、奥様、ご長男様に最後に重ねてお礼申し上げます。
ほんとうに有り難うございます。 またまだまだ至らない私どもでは御座いますが、どうぞ末永いご贔屓の程を心からお願い申し上げます。
吟優舎 松山 一磨(いつま)

夕暮れ時の完成外観。外構(がいこう)土間は、駐車場スペースと玄関アプローチ、その他の3箇所で素材を変えてデザインしました。

解体した歌舞伎門に在(あ)った丸い外灯をリフォームして勝手口に設置。メイン玄関には四角のステンドグラス外灯を設置。丸い外灯と暖簾(のれん)の丸いデザインがマッチしてなんとも嬉しいかぎりです!!

左側隣家との境界に在(あ)ったブロック塀は、“京あぜくら”という塗壁で仕上げました。 また二階のルーバー窓を格子で隠し、簾(すだれ)を交換しています。

出格子の建具は、既存の外壁、木部との調和を考えて、古色の木目出しの塗装を施しました。メイン玄関外灯はステンドグラスの外灯を採用。点灯するとステンドグラスのグリーン色が壁面にほのかに反映されます。

出格子の内観です。硝子(がらす)に写るシルエットがなんとも京都らしく情緒感たっぷりです?! いかがでしょうか?

外構土間は、石にこだわってデザインしています。墨入り土間コンクリートに角形鉄平石。アプローチには粗肌色御影石。その他土間と巾木には、粒石の洗い出し。 10年後、20年後の変化が楽しみな素材です。

玄関敷居は、粒石洗い出しで製作。土間の御影石のむっくり感は私のお気に入りのイメージです。施主様とご一緒に石屋さんへ赴(おもむ)いて選んだ御影石。 施主様と共にこだわった結果の仕上がりです。

フローリングは、フランスボルドー製の“なぐり加工”のパイン(松)材を採用しています。この個性豊かな表情と存在感は、他のフローリングではなかなか出せません。施主様お気に入りの素材です。また框もそれに合わせて“松材”で製作。印刷加工の建材では表現できない無垢材の落ち着きと情緒があるように思います。

文様(もんよう)、和紙、印刷色を全て選べるオリジナル唐紙(からかみ)で製作した襖(ふすま)とアンティーク建具です。弊社がご提案する特徴的デザインの素材です。町家改修に自然に馴染(なじ)むデザイン素材ではないでしょか?またその間にある柱は、弊社スタッフの植村が1日がかりで既存柱を磨いて補正再生したものです。

天井は、四角枠に桟木を造作して色の違う和紙調クロスを施工しています。写真では分かり難(にく)いのですが、ダウンライトの縁(ふち)も施主様の手でクロスの色に合わせて着色されています。

出格子出窓台の素材は下駄箱と同じものを採用。とっても個性的で雰囲気のある木肌柄です。壁面クロスは和紙クロスを採用しています。紙と木、自然な素材の癒(いや)しを感じます。

ようやく完成です。 施主様、住まわれながらの長期の工事。本当にしんどい期間だったはず。そんな素振(そぶ)りは、終始かけらも見せず、毎朝笑顔で迎えてくださったこと、心からお礼申し上げます。 誠に有り難うございました。
2012年9月16日 6:20 AM |
カテゴリー:出格子町家 VOL.6 |
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