大空間 LDK『Lスタイルの町家』にリノベーション 京都市伏見区稲荷
レトロな本町商店街が続く一角の、築50年以上を経た町家。
過去に下宿として増築され、その外観は『町家らしさ』を失っていました。
お住まいになるのは、共にデザイン関係をご専門にお仕事されている若いご夫妻。
ご持参いただいた企画書は、写真・図面も含めてセンス溢(あふ)れる素晴らしいものでした!
お二人の個性豊かな企画に、弊社が彩りをプラスしてまいります。
☆工事途中の様子が、ブログの
平成26年7月28日から紹介されています。ぜひご覧ください。
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外観①
『町家イメージの再生』
歴史ある町並みに馴染(なじ)む、歌舞伎門(かぶきもん)や旧玄関を再生し『町家イメージ』へ。
外観②
コンパクトな歌舞伎門は、杉の焼板と漆喰(しっくい)の白壁で再生。
玄関@(外観)
二階下宿の入口と併用されていた玄関。
この町家にふさわしいものに再生しました。
玄関A(内部)
玄関横の掃き出し窓前に、ぬれ縁を造作。
お客様とのお話にも花が咲きます。
玄関B(内部)
天然石を埋め込んだ土間。
ここから先は、お客様のセンスにおまかせします!?
玄関C(吹き抜け)
取り払った階段跡は、吹き抜けに。
明るくなった玄関に格天井を造作し、和紙を市松に貼りました。
Lスタイルの空間@ 南向きの明るい<リビング空間>
広縁と三畳間だった、南庭に面した最も静かな空間を、リビングに造り替えました。
隣の和室との間仕切り建具は収納が出来、大空間として利用することも可能です。
Lスタイルの空間A 原形を残す美しい<和の座敷空間>
原形の美しいパーツをそのままに、表装のみリフォーム。
床の間の小襖は、京唐紙で貼り変えました。
Lスタイルの空間B 生活の中心点<DK空間>
すべての水回りと屋内ガレージへ直結する、L字のしめくくり。
間仕切り建具は、天井高の収納式3枚引戸で、完全に解放できます。
大空間 LDK『Lスタイル』へ変身!
回遊式にぐるっと各部屋へ移動でき、幼いお子様にも目が届き易く、
家事動線は飛躍的に改善されました。
また、すべての部屋を通る「風の道」を確保しています。
こういった大胆な間取り変更は、昔ながらの軸組工法の町家だからこそ可能です。
※軸組工法(じくぐみこうほう): 柱で家を支える建て方
こだわりのツボ After写真
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車と一緒にくつろげるスペース
ダイニングテーブルでコーヒーを飲みながら、愛車を眺める
…ご主人様の夢でした!
DKの外には屋内ガレージ空間。ガレージスペースの流し台は、キャンプの片付けや
畑野菜を洗うなど、さまざまな用途に使っていただけそうです。
外観
間口11mの京町家。
間延びしない様に、焼板と漆喰(しっくい)、木製格子のコラボレーションでデザインしました。
仕上がりはいかがでしょうか?
リビングテレビコーナー
リビングのテレビコーナーは、煤竹(すすたけ)とカーブを描いた漆喰(しっくい)調の垂れ壁で造作。
隣室にある、原形の美しい床の間を意識してデザインしています。
座敷
小襖と間仕切り建具。
京都の伝統柄を採用しました。
ダイニングキッチン
レトロなモザイクタイルとステンレス天板の対面キッチン。
収納部には、スライド式天板を設けています。
水回り
生活の中心点<DK空間>と座敷を繋(つな)ぐ廊下に、水回り(風呂場・洗面所・トイレ)をすべてまとめました。
ガレージ
大・小の収納棚と流し台スペースのある、格天井のガレージ。
少し明るめの塗装でモダンな雰囲気に仕上げました。
素材
工事中の様子
工事中の様子
一階と二階の容積がほぼ同じの、巨大なお屋敷です。
一階への採光や旧玄関の再生により、その姿は大きく変わりました。