※画像をクリックすると拡大表示します。
明るく開放的なファサード
「入りやすく、親しみのある店構えにしたい」という施主様のご希望により、店舗の間口を広く取り、通路と店内の間に壁を設けず、開放感のある設計としました。
店名看板のインパクトを高めるため、垂れ壁の面積を最大限確保できるよう施設側と交渉し、店名を大きく掲げて通行する方の視線をしっかりと捉える工夫をしています。さらに、目線の高さにはアイアンの切文字看板を設置。店名を覚えていただきたいという思いを込めたデザインです。
ガラス張りのキッチン
ファサード左側の厨房スペースは、全面ガラス張りに。
凜じろう様の魅力は何といっても「大釜でぐらぐら茹でるパスタ」。ガラスのすぐ向こうで繰り広げられる調理風景を見せることで、ライブ感を演出し、お客様に安心感と期待感をもたらす設計としています。
お客様を迎えるアンティークライト
店内入口とレジ周辺は、白木の明るい色調で統一し、清潔感のある印象に。
カウンター上には、昭和初期のアンティークペンダントライトを設置。吟優舎が複数ご提案した中から、施主様にお選びいただいた一点です。空間のアクセントであり、店舗のシンボルにもなる照明となりました。
組子のパーテーション
店内入口横には、伝統的な「組子」の技法を用いたパーテーションを設置。
1マス6cmの繊細な組子は、弊社プランナーによるオリジナル設計。ここまで小さな組子は技術的にも難しく、複数の指物師と交渉を重ね、ようやく実現に至ったものです。
厚みの異なる縦横材が絶妙なリズム感を生み出し、透け感がありながら視線を和らげ、店舗の世界観を高める意匠となっています。
客席ゾーン①:テーブル席
客席フロアは、A・B・Cと3セクションにゾーン分けしています。
一番手前のゾーンはテーブル席。壁には、唐紙を額装したパネルを設置し、和のアクセントを加えました。
厨房からの出入口は2箇所とし、どちらもアーチ状の開口に。やわらかで親しみやすい雰囲気を醸し出しつつ、動線の効率化も図っています。
客席ゾーン②:色分けされた椅子
座席ゾーンごとに椅子の色を変えることで、空間にリズムとメリハリを持たせました。吟優舎としても初の試みでしたが、スタッフの方にも区別しやすく、お客様にとっても印象的な空間に。
フロア奥にはソファ席も設け、ご家族連れや小さなお子様連れの方も、ゆったりと過ごしていただける構成となっています。
晒竹(さらしたけ)のパーテーション
客席と客席の間には、晒竹を用いたパーテーションを設けました。節を活かして柾割(まさわり)にした竹を、等間隔にリズミカルに並べた造作は、まるで繊細なオブジェのような存在感。
完全に視線を遮るのではなく、ほどよく目隠ししながらも空間に透け感と軽やかな動きをもたらし、圧迫感のない、落ち着いた客席まわりを演出しています。適度に向こう側が見えることで、スタッフが客席の様子を確認することも可能です。
竹の差し込み口には、大工が一本一本丁寧に削り出した木の「振れ止め」をはめ込み、釘を使わずに納めています。素材そのものの風合いと、職人の手仕事が息づく一角です。
麻の葉組子のパーテーション
通路側と店舗との境には、麻の葉模様をあしらった組子細工のパーテーションを設置しました。
施主様からの「開放的なお店にしたい」というご要望に応え、壁ではなく組子を用いて開かれた印象に。
高さを抑えることで視線が抜け、店内のにぎわいや温かみが通路にもほどよく伝わる構成に。下部にはタイルを施し、和の趣を添えています。繊細な意匠が、店舗の顔として凛とした印象を与える仕上がりとなりました。
自然素材と職人技が息づく、和モダンの空間へ。
「明るく開放的で、和モダンが薫る店舗イメージへ」という施主様のご要望に沿ったリノベーション。商業施設の中にありながら、木や竹といった自然素材がもたらす和みと、職人の手仕事が息づく繊細な意匠が、ひとつの空間に調和しています。
「お箸でいただく和パスタ」という独自の世界観に寄り添いながら、訪れる人の心に静かに残る、心地よいひとときを感じていただける場となるよう、丁寧にプランニングいたしました。
店舗情報
凛じろう様は「お箸と蓮華でいただく種類豊富な和パスタと自家製わらび餅の専門店」。
「大釜でグラグラとゆでる踊るパスタを歯ごたえプリプリのアルデンテでご提供します」というコンセプトで展開されています。もちもちの自家製わらび餅も話題です。詳しくはホームページをご覧ください。
『
凜じろう フォレオ大津一里山』