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木の温もりをまとった外観
閑静な住宅街に溶け込む兎亀屋様。
もとは別の施主様がリノベーションした建物の一階部分を借り、店舗として改装しました。
大きな造作を施すのではなく、木製建具など木の表情を加えることで、落ち着きの中に凛とした気配が漂う、和菓子店らしい佇まいが整いました。
白木が映える店内カウンター
店内に入ると、白壁と白木を基調にした清潔感ある空間が広がります。
中央に据えられた造作カウンターは、大工の手仕事によるもの。なぐり加工の表情がやわらかく、シンプルな店内に温かみを添えています。
繊細さを引き立てる晒竹のしつらえ
カウンター奥には、晒竹(さらしたけ)のパーテーションを設置しました。
晒竹とは、竹を白く加工した和の室内装飾によく使われる素材です。節が見える状態で柾割(まさわり)した竹を平面に並べることで、繊細なオブジェのような存在感を生み、空間をより洗練された雰囲気に高めます。
販売スペースと和菓子教室の空間をゆるやかに仕切りながら、光を透かす竹の表情が、店全体に繊細な趣をもたらしています。圧迫感を与えず、奥行きを感じさせる素材の妙が活きています。
和菓子教室が体験できる店舗奥
パーテーションの先には、和菓子教室のスペースがあります。静かで落ち着いた空間で、四季折々の菓子作りを体験できます。旅行客から地域の方まで、多くの方が訪れ、菓子職人の技と心に触れる場となっています。
和の意匠を大切にした御手洗
お客様も利用される御手洗は、従来の簡易便座から、木製建具や組子障子を採り入れた和モダンな装いへと刷新しました。小さな空間でありながら、店全体の雰囲気を引き締める大切な要素となっています。
手仕事を支える厨房
これまでなかった厨房を新たに設け、和菓子作りに集中できる場を整えました。横長の窓越しに店内の様子をうかがえる造りとし、職人とお客様との距離をやわらかにつなぎます。ここから、四季を映す上生菓子や繊細な干菓子が日々生まれています。
昭和の趣ある店舗が、木の温もりを活かした和モダンな空間へ。
理想とされていた和菓子店のイメージを大切に、木を基調とした清潔感ある空間が完成しました。四季を映す上生菓子や干菓子がより映え、施主様ご夫妻のお人柄とともに、地域で長く愛されるお店となることでしょう。ご依頼いただき、心より感謝申し上げます。
店舗情報
御前通から少し東、下立売通沿いにある「兎亀屋(ときや)」様は、和モダン漂うすっきりとした店構えの和菓子店です。
ガラスケースには四季を映す上生菓子や、可愛らしい干菓子が並び、店の奥では和菓子教室も開かれています。
看板商品は季節の上生菓子。不定期で登場する「どら焼き」も人気で、上品な焼き色と風味豊かな餡が手土産にも好評です。
清潔感ある店内と職人の手仕事が生み出す菓子の数々は、地域で愛されています。
上生菓子とお干菓子、和菓子教室のお店 兎亀屋様
京都市上京区下立売御前通東入ル西東町361番地
定休日:月・火その他不定休有
※詳しくは兎亀屋様のInstagramや公式HPをご確認ください。
HPは
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Instagramは
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